はじめに
本マニュアルでは、「模型電光 LED制御モジュール」用アプリケーションの操作方法について説明します。本アプリを使用することで、模型やジオラマに組み込んだLEDの点灯パターンや明るさを自在にコントロールできます。
アプリケーションの概要
LED制御モジュールは、USB経由でPCに接続し、専用アプリを使用して各LEDチャンネルの挙動を設定します。
本アプリは最大6チャンネルのLED制御と1つのスイッチに対応しており、個別の明るさ・フェード・点滅パターンを設定することができます。
起動方法
- LED制御モジュールをUSBケーブルでPCに接続します。
- アプリケーション「模型電光コントローラ」を起動します。
- 画面左上に接続状態が表示され、「Connected」となれば準備完了です。もし「Disconnected」と表示される場合は、USBケーブルや電源を確認してください。
基本画面の説明
アプリ画面は大きく以下の3領域で構成されています
1.設定リスト:各チャンネルの点灯状態や設定を一覧で確認できます。
2.出力設定:選択中のLEDチャンネルの明るさ・フェード・点滅間隔など各項目を設定します。
3.SW設定:スイッチを接続した場合の挙動を設定します。
4.管理セクション:FWの更新や初期設定値にもどしたり作成設定をファイルとして保管したりするセクションです。
設定できる光らせ方(8パターン)
パターン | 概要 | 主な調整 |
点滅 | パッと光って消えるシンプルなフラッシュ | 点灯時間・消灯時間(0.01~30秒) |
点灯 | 常時一定の明るさで点灯 | 明るさ(0~100%) |
明滅 | ゆっくり明るくなり、ふわっと消える | フェード速度・消灯時間 |
ゆらぎ | ロウソクのように揺らめく | 揺らぎの強さ・速さ |
蛍光灯 | わずかにちらつく光り方 | チラつきの度合い |
マズルフラッシュ | 銃口の閃光のような発光を再現 | 点灯回数・スピード・間隔 |
回転灯 | 3ピン順番に光る回転演出 | 回転スピード |
無効 | そのチャンネルは使わない | ― |
すべて0.02 秒単位で細かく調整でき、作った設定は基板に保存されるので電源をつなぐだけでいつでも再現できます。
スイッチ(センサー)と連動できる5つのモード
モード | 動き | こんな使い方にピッタリ |
いつでも光る(スイッチ無視) | 電源を入れた瞬間から設定通りに発光し続ける | 常設展示・机上ディスプレイなど、常に点灯しておきたい模型 |
スイッチONで光る | スイッチが押されているあいだだけ点灯 | 武器の“トリガー”や、潜水艦模型の“潜望鏡ライト”など瞬間演出 |
スイッチOFFで光る | スイッチが離されているあいだだけ点灯 | 扉を閉めた時だけ内部が光るジオラマなど、逆転の発想演出 |
押すたびに切り替え(ONトグル) | スイッチを押すたびに ON ↔ OFF を交互に切替 | ジェット噴射をワンボタンでON/OFF、展示中に手軽に操作 |
離すたびに切り替え(OFFトグル) | スイッチを離すたびに ON ↔ OFF を交互に切替 | プッシュスイッチを軽く弾くだけで光を切り替える小物 |
接続・設定の流れ
- スイッチ(または赤外線・磁気センサーなど)をコネクタに差し込む
- 抵抗やはんだ付けは不要。
- PCアプリで希望のモードを選ぶ
- 保存すれば完了
- 展示先では電源を挿すだけ。スイッチ操作に合わせて光が動きます。
そのほかの便利機能まとめ
機能 | できること | 使いどころ |
6チャンネル個別設定 | 6本のLEDをそれぞれ別パターン・別タイミングで制御 | コクピットの計器灯+武装発光など、1台で複数演出 |
設定ファイルのインポート/エクスポート | 作った光り方を保存・共有・バックアップ | 友人とデータ交換、イベントごとに設定を切替え |
ワンショット/連続モード | 一度だけ光る or ループ再生を選択可能 | 発射エフェクトは1ショット、航行灯は連続…など用途別に |
スタートディレイ | 電源ON後に○秒待ってから光らせる | 段階的に点灯して“起動シークエンス”を演出 |
モバイルバッテリー駆動 | USB電源ならどこでも動作、Type-Cケーブル1本 | 野外撮影・イベント卓・コスプレ移動中でも安心 |
基板裏面実装で薄型 | 部品はほぼ表面実装。フラットで取り付け自由度アップ | 狭い機体や薄型小物にもピッタリ収まる |
これらの機能を組み合わせれば、「展示用にゆっくり点灯 → 撮影時は一気にフラッシュ」など、シーンや目的に合わせて自由自在にライトアップできます。
LED_Controller_for_Models_CTの使い方 設定アプリ 2025.02.14版
最初に
起動したら画面右端のデバイス検出を確認してください。
正常に接続している場合、下記の検出済みの表示になります。

SW設定
パターンを設定し設定ボタンを押すことで基板上にスイッチの動作が書き込まれます。

出力設定
LEDは1~6までの6点の制御が可能です。回転灯のみ複数の出力を使用する排他仕様になっております。 設定ボタンを押すと基板上に保存されます。

注意:回転灯について
回転灯のみ1~3、4~6の出力を強制的に書き換えます。
初期遅延時間について
主スイッチが入ってから 出力をスタートさせる時間を出力ごとに設定可能です。
例:出力1 点灯→ 5秒後に出力2を点滅のように時間差による演出を行うことが可能です。
設定リスト

基板上に保存された各出力の設定値を表示しています。 チェックは入っている機能が有効で機能しているということで外すと無効となり点灯しません。
開発環境は以下のとおりです
・ファームウェア開発環境
MPLAB IDE v8.92
MPLAB C18 v3.43
・設定アプリ開発環境
Visual Studio 2010
開発言語 C#