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電子工作レベルで電波法の心配なくブルートゥースデバイスの開発が可能な画期的な電子工作キット”USB2BT”。

おかげ様で発売以来大変好評をいただいている本製品ですが、この製品実は弊社が展開するマイプロダクトサービスによる製品開発例なのです。というわけで発売後間もなくして開発者である”そーた中の人”とビット・トレード・ワン開発陣と打ち上げを兼ねて企画された開発者インタビュー、開発のきっかけから開発手法まで盛りだくさんの内容になっていますが、さてどのようなお話が飛び出すのでしょうか?

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発売されましたー!

BTO:さて USB2BTいよいよ発売されましたね。

そーた中の人:はい おかげさまで

 

BTO:反響的にはどうだったんですか?ちらちらと聞く所ですとWEBサイトのビュー数が軒並み上がったとか

そーた中の人:そうですね そーたメイはこれまで1日のアクセスが1か0という放置サイトだったんですけどいきなり津波のように3桁ビューが来てビビリました。笑

BTO:まあ だいぶ前から我々ビット・トレード・ワンの公式サイトでも漏らしていたこともあったのでその辺からじわじわログは増えていたのですが発売して爆発した感じですね。いきなりですがUSB2BT製作のきっかけについて、お話いただけますか?

 

そーた中の人:家でタッチのウィンドウズとアンドロイドを子供たちに使わせているのですが、人気のあるゲームはほとんどアンドロイドで、小さなタブレットだと子供が何を遊んでいるのか親がチェックできないという教育上の問題がありました。アンドロイドを大きなタッチスクリーンモニタにつないでリビングで使うのが一番よかったんですが、そういう製品を探したらなかったようでしたので作ってみました。

 

BTO:開発手法に関していえば今回のUSB2BTを見ると普通の人はプロトコルの実装には手を出さないんですよ。有り物を使う感じなので今回はプロトコルの実装が割と大きいところなのかなと。なぜ今回は普通のアプローチを行わなかったんですか?

 

そーた中の人:なんでですかね?正直なところソースコードを読むくらいなら書いちゃったほうが好きだったというのはあります。あとは実際に動いてるブルートゥースのキーボードとマウスのログをキャプチャーしてみて、これだったら自分で組めそうだっていうのが大きかったですね。本業でもアンドロイドを扱ってますので。

 

ただアンドロイドやiPhoneの場合、ルートを取らずにシステムに手を入れるのは難しいのでPICマイコンを使いました。今はマイコンでUSBホストが使え、理論上はなんでもできるということで書いちまえと・・3週間くらいいじってたら動いちゃいました。
まずタッチスクリーンが動いたところでサイトに公開しました。いちおう世界初だったんですがまったく反応がなくて・・

インタビューらしく”ろくろ”を回すそーた中の氏

BTO:まったく反応ないって凄いですね。

そーた中の人:その後、メイをネタに動画投稿したりしたのですが、メイについての反応はあっても実際にアダプタを作ってみた的な報告はまったくこなかったんです。

BTO:メイちゃんへの反応はどうでした?

そーた中の人:みな良心的なメイファンの皆様で、非常に暖かいコメントを頂き嬉しかったです。
でもある日ふと「タッチから離れてる、これじゃいかん」と思い、アダプタのキットを自分で用意して、同人キットを扱う三月兎さんに持ち込みました。すると三月兎さんがこれを見せたい人がいるので「ちょっと待ってくれ」みたいな話しになって・・

 

BTO:それで僕らビット・トレード・ワンが呼ばれた理由ですね。当時たしかに三月兎さんから突然、秋葉原事務所に電話が来て「今、時間ある?面白いのが来てる!」的な感じでしたね。ちょうど昼すぎで時間も開いていたのでいいかなと。

そーた中の人:でそのまま、ビット・トレード・ワン秋葉原事務所に拉致されました。笑
なんやかんやで発売まで時間が掛かってしまって三月兎さんからはアレはいつ発売するんだ!と会うたびに言われていて、もうすぐ出ます!とか蕎麦屋みたいなこといってましたけど、出るときはポロっと出ちゃうもんですね。

 

開発について ある意味禁じ手実装

BTO:実はビット・トレード・ワン相模原本社でも似たようなものの開発が進んでいたんですが、秋葉原からもう動いてるのがあるよ的な話があって結構ショックでした。笑

しかも独自でプロトコルも組んで、ちょっと普通と違うやり方をしていたので「本当に動くのかな?」と半信半疑だったのですが実際動いているので面白かったですね。

よくあるやり方だと、大きなループを回して、その中でUSB関数、ブルートゥース関数、アプリの関数を呼んでいくみたいな作りなんですが、ぶっちゃけマイクロチップのサンプルがそういった作りなので、そこから始めると必然的にそういう大きなループになってしまうんですよね。笑。

USB2BTの場合は関数を呼んでいった先でループを回すような作りだったので「これで本当に動くのかいな?」と思ったのですが実際には動いている。「これでいいのか!」と。笑

そーた中の人:今回のアプローチではキャプチャしたブルートゥースデバイスのログのプロトコルを真似るとこからスタートして、わからないところだけスペックを読むってことをやってました。

BTO:こういうやり方をすると普通どっかでパケ詰まりとか起きやすくなったしませんかね? 割りとよくある話だと、たとえば送信関数をぐるぐる回している間に受信も回さなきゃいけないとか、受信しないと送信が終わらないとか、でも今のところ大丈夫なんですよね。

 

そーた中の人:実装自体は正常系のフローに従って組んでいます。もちろんそういった異常系とかエラー系は起きうるんですが、今回のUSB2BTではたとえばUSBデバイスが交換されたりブルートゥースのドングルが交換された場合はエラーとして全部リセットに飛ばすという力技でやってます。まあ普通のソフトの書き方だと何かあればメインループに戻って処理するのが普通の考え方なので、ある意味禁じ手に近い感じですよね。笑

USB2BTでは発売前にお客さまが接続するUSBデバイスすべてを検証することはできません。またUSB2BTはウィンドウズなどのOSの状態、無線の状態、USBデバイスの状態に影響され、パラメータが三乗になってしまい全ての組み合わせを検証することもできません。検証できないグレーゾーンのリスクを減らし、どんな状態が来ても正しく動くことを保証するために今回はあえてこういった実装をしてます。

 

メインキャラ メイちゃんについて

BTO:ではここでパッケージにも登場しているメインキャラ ”メイちゃん”について

SUB

メイちゃんの起用については家族会議が開催されたそうです。

現役JSで工作マニア。実は工作よりも解剖に興味があるが、まだチャンスがない。あやうく学級崩壊させかけた、学年で2番目の悪ガキというなかなかに濃い設定ですが・・。

そーた中の人:実はメイの露出についてはうちの奥さんからいろいろ注文ありまして・・・
BTO:そりゃ女の子ですからね。笑 母親としては言わざるとえませんよね。
そーた中の人:今のところは喜んでくれています。発売後は「ほら書き込みがあったよ!」とか、僕よりもWEBをチェックしていたりしています。

メイがもともと工作好きでホットボンドでいろいろ作ったり、去年の夏休みの宿題でブレットボードのキットのオルゴールを作ったりしていて、「こりゃいけるんじゃないか」と思い、親の趣味も兼ねて電子工作サイトを初めてみようっていうのがそもそもの始まりです。

 

MAIN3

貝殻をデコレーションした自作のエルチカをもつメイちゃん

BTO:でも小さいのに、よくハンダゴテ使えましたね?
そーた中の人:ニコ動に投稿したオルゴールキットの半田付けは大丈夫だったのですが、USB2BTの半田付けはさすがにダメでした。
BTO:USB2BTもし完成していたら末恐ろしいですね。笑

 

マイプロダクトサービスについて

BTO:USB2BT発売にあたって、弊社のマイプロダクトサービス(個人の電子工作キットをブラッシュアップして製品化、利益を製作者に還元するサービス)を使っていただいた理由ですが、企画から発売までの感想について、ぶっちゃけてどうでした?

そーた中の人:僕も本業はものを作る会社なので、ものを製品として発売するということがとてもハードルが高いことはわかっていました。しかも荒削りな個人の電子工作キットを製品化してくれると。三月兎さんからマイプロダクトサービスについて聞いたときは、そんな旨い話があるのか?と半信半疑でした。笑

実際の製品化まではけっこう大変だったのですが、ビット・トレード・ワンの方からは当初なかったMACとウィンドズへの対応が必要とか、率直な意見が有難かったです。実装する側としては楽な方向へ行きがちなのですから。

最終的にはフ○スクサイズに小さく収めることができ、メイを起用したパッケージなど満足度の高い製品にしていただき本当にありがとうございました。最初、個人で開発して公開してもほとんど反応がありませんでしたが、11月に発売していろいろなメディアに取り上げて頂き急にアクセスも増えました。そういったメディアに向けての動きも個人ではなかなか動けないと思います。

BTO:お褒めいただきありがとうございます。では最後に今回の作品 USB2BTについて

そーた中の人:電子工作は作る楽しさと作った後にも使えるという実用性の面があるのですが、両立はなかなか難しいです。今回のUSB2BTはその両立を目指しました。
次回も皆さんにより作って使っていただける電子工作キットを手がけたいと思います。

 


 

さてUSB2BT開発者”そーた中の人”のお話はいかがでしたでしょうか?
日常の様々な箇所に電子工作のアイデアが眠っています。思いついた時が製作時、あなたもご自分の電子工作キットをマイプロダクトサービスで製品化してみませんか?今までと違う扉が開くかもしれませんよ!

 

マイプロダクトサービス 「あなたの作品の商品化」のお手伝いをさせて頂くサービスです。

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