【無駄技術の森：番外編】ケーブルに出会いを求めるのは間違っているだろうか？

助手「柳沢博士！　この請求書はいったいなんですか？　　僕、聞いてないですよ！」

博士「いや　田所くん、これには深い理由があってだな。キミに相談しなかったのは大変申し訳ないが研究中のデバイスを完成させるために必要不可欠なアイテムなのだ。」

助手「この請求書にある”例のケーブル”ってなんですか？

そもそも商品名なんですか？この人をおちょくったような名称はネーミングセンスを疑いますね。」

博士「正真正銘　”例のケーブル”　が商品名で、この秋葉原電気街界隈では今、欠品になるほどの大人気商品なのだ。キミはAKIBA PC Hotline!をチェックしていないのかね？ほら! このWEBページを見て見給え。」

助手「そんな得意げな顔しなくても・・・どれどれ・・・ほんとだ・・・・・。本当に商品名が”例のケーブル”なんですね。

交換用とは、ぶっ飛んでんな・・・。でも博士、これDHARMAPOINT他ゲーミングマウス用ってありますよ。ダーマポイントといえば、質実剛健をウリにしながらマニアックなFPSユーザーに人気のあったメーカーですよね。　博士はFPSとかやらないじゃないですか？なんでこんなものが研究中のデバイスに必要なんですか？」

博士「ふっふふふ　デバイス作成にはUSBケーブルが付き物なのは、わしの助手である田所くんであれば簡単に理解できると思うが、USBケーブルをデバイスにつける際にキミはいつもどうしている？」

助手「何いってるんですか博士、USBケーブルを買ってきて端のプラグをニッパーで落としてケーブルストリッパで線を剥いて、基板にハンダ付けして・・・・あ！」

博士「ふっふふふ　気づいたようだね田所くん・・・・

そう！

この”例のケーブル”は基板取付用のプラグがすでに取り付けられた状態で売られているのだ！」

助手「なるほど！今まで電子工作をする際にはUSBケーブルをばらしていましたが、これなら基板に直付取付できますね！しかも基板取付用のコネクタまでついている。これは嬉しい不意打ち！イタレリつくせりで・・・

電子工作の革命だ！」

博士「田所くん・・わかってくれたかな・・・・いつもUSBケーブルをニッパーでカットしていたキミの苦労を考えると・・・だがこれでキミはもうUSBケーブルをニッパーでカットする超地味な作業をする必要はないんだよ！ナイロン被覆でカッコイイしフェライトコアもついていてノイズ対策もバッチリだ！　田所くん！これは私からキミへの親心の証なんだ！」

助手「博士・・・そこまで私のことを気にかけていただいていたとは・・・・もう私は一生、博士についていきます！」

博士「うんうん、田所くん、まずはこのハンカチで涙をお拭き・・・」

助手「ハイ・・博士。ありがとうございます。ワタシは。。ワタシハ嬉しくて・・・　青い紐も涙で霞んで見えてしまいます。

んっ　紐！！！　この青い紐はなんですか？　」