もともと「Office24 」としてDTPや軽印刷などを行っていたが、
昨今の3Dプリントの盛り上がりから、
2Dプリントより更にもう一歩進んだ3Dプリントを扱う3Dプリント専門店
「Office 24 Studio」として2013 年10月にリニューアルされた。

明るく開放感にあふれた店内にはハイエンド機種である
3Dsystems ProJet3500HDmaxなど使用機材が見える他、
同機種による多数の出力サンプルを店内に飾り創作意欲を刺激してくれる。

対応していただいた店長の大城さんは、
クールなメガネが印象的好青年、ここ新宿での出店について、こう語る。

「様々なユーザーの意見を聞くにはオフィス街や繁華街の他、
多様な顔を持った街、この新宿が最適。
そういったことでこの出店自体が３D プリントのユーザー動向を探る
マーケティング活動として機能しています。

もちろんここは宝塚大学 東京新宿キャンパス1F に位置していますので、
宝塚大学の学生さんも多く来訪します。皆様に興味を持っていただけるよう、
できるだけオープンな環境を心がけて出力されたサンプルも数多く展示しています。」

3Dプリンタについてよくわからないという方でも豊富に展示された
サンプルを手にとってみると「なるほど！」と頷かれる方が多いという。

「3Dプリント フルサービス」と「3Dプリント セルフサービス」

ここ「Office24 STUDIO」ではユーザーが持参したデータを
スタッフが出力して完成品を受け取る「3Dプリント フルサービス」と、
3Dプリンタを貸し出してユーザーが直接出力する
「3Dプリント セルフサービス」の2つのサービスがある。

「3D プリントフルサービス」には、
超細密造形用3Dsystems ProJet3500HDmax を使った
アクリル樹脂による「3D 精密モデル出力」と、
同じく3Dsystems 社のProJet660Pro による
石膏4色フルカラーの「3Dフルカラーモデル出力」の2種類。

精密かつ高精細な用途には「3D 精密モデル出力」、
フィギュアや建築造形物用の精密フルカラープリンタを低コストで
まとめたいという場合には石膏モデルと目的に応じて使い分けができる。

＜石膏モデルPhoto＞

業界初の試みタイムチャージ制の「3Dプリント セルフサービス」とは？

先にさらりと「3D プリント セルフサービス」について書いてしまったが、
実は店頭でのタイムチャージ制は新しい試みで業界初、
本センターの最大の特徴とも言える。

パーソナル3Dプリンタ6 台と、ボックスタイプの3D スキャナが
置かれており、ユーザーがプリンタを操作して持ち込んだデータをもとに
オリジナルフィギュアや模型、試作品などを作製できる。

セルフコーナーにはマニュアルが置かれた作業デスクや、
データ変換用PCの他、組み立て、ペイントもできるブースには、
道具や材料も用意されているので製作環境はバッチリだ。

「完成には5時間くらいかかるので、お出かけしていただいても
よろしいのですが、出来上がりをじっと観察されている方が多いですね。
完成していく過程が面白いのでしょうね。」

オンラインだけではない対面重視のモノづくり

フルサービス、セルフを含め対面を重視していることも同店の特徴だ。

「ネットで完結するのも手軽で悪くないのですが、
実際に対面してデータについて話し合いながら進める事で、
お客様もわかりやすくスムーズに進められます。」

オンラインのみで完結するサービスはちゃんと出力できるか
不安と感じるユーザーには最適なサービスだ。

「お互い顔を突き合わせて、これだといくら位になります、では
この大きさに変更したらどうでしょうと相談しながら進めていけるので、
スムーズに予算内に収めるご提案もしやすいです。」

レーザー加工機も用意されており、
キーホルダーやiphone ケースの名入れにも対応する。

今後はフィギュアの背景や台座など、
3Dプリントとの連携を強化してモノづくりを支援していくという。

実際にユーザーが足を運んで出力し手にとってみる。
3Dプリントを嗜む人間がこの場所にくる事は、
オンラインでやりとりする以上の確かなものをユーザーにもたらしてくれる、

3Dプリント専門店「Office24 STUDIO(オフィス24 スタジオ)」はそんな場所だ。

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