親指シフト入力とは

親指シフト入力は「ローマ字入力」、「かな入力」のような日本語入力方式の一つで、下記のような特徴があります。
入力に使うキーは「かな入力」の約1/2(「ローマ字入力」とほぼいっしょ)キーボードの端から端まで使う「かな入力」よりも無理が少ない、日本語入力中でも数字を直接入力できる。
キーを押す回数は「ローマ字入力」の約1/2(「かな入力」とほぼいっしょ)
「ローマ字入力」は平均2回以上。文字キーと親指シフトキー同時押しの練習が必要ShiftやCtrlのような「先押し」入力も可能だが、「キーを押す回数が少ない」メリットは小さくなる。

初めての方はものくろさん&よすさんの記事がお勧めです。

USB2BTplusでの親指シフト入力について

USB2BTplusの親指シフト入力モードでは、親指シフト方式で入力されたキーをUSB2BTplusでローマ字入力のキーコードに変換してPC/スマフォに入力します。
初期設定後は常駐アプリや専用ドライバは不要ですが、下記の制限事項があります。接続先がWindowsのみの場合はUSB2BTplusでなくblechmusik氏&ライフデポ社の「DvorakJ 親指シフトインストーラー」を推奨します。


対応USBキーボード
・109 JISキーボード
・USB2BTplusの「ケース3」 非対応
対応OS
対応日本語入力
下記OSの標準の日本語入力で確認。
・iPhone/iPad
・android (Google日本語入力)
 ※JISキーボードに対応していること (ATOK+android6.x以前は非対応)
・Windows (MS IME)
・MAC
親指シフトキースペース/変換
PC等親端末の設定・ローマ字入力
・JISキーボード
同時打鍵判定時間・シフトキー → 文字キー:無制限
・文字キー → シフト気ー:100ms
詳細仕様NICOLA配列規格書になるべく準拠
・親指シフト入力では:でBackSpace、Shift+0で:入力 (ライフラボ社キーボードに準拠)
・Schroll Lock LEDで親指シフト変換ON/OFFを表示
制限事項・下記の記号の「打ち分け」はできません(JISキーボードと同等)。キーを入力後 [変換] で目的の記号を選択して下さい。
  ・ /
  、 ,
  。 .
  [ 「 『
  ] 」 』
・Windowsとandroidでは日本語入力のON/OFFと親指シフトのON/OFFがずれる場合があります。

設定方法

USBキーボードをUSB2BTplusにつなぎ、親端末とBluetoothでペアリング

親端末の下記設定を確認
 ・ローマ字入力
 ・JISキーボード
(androidの場合 JIS配列キーボード設定を行う)

USB2BTplus設定アプリで[親指シフト]ボタンを押す

OSに合わせて選択

動作確認
親端末上で日本語入力できるアプリを立ち上げ(メール、LINE、メモ帳、他)、文字入力の状態にして下さい。
USBキーボードから下記のキーを押して親端末の日本語入力のアイコンとUSBキーボードのScroll Lok LEDが変わることを確認して下さい。

android、Windowsの場合
日本語入力と親指シフトのON/OFFがずれる場合があります、キーを繰り返し押して下さい。
日本語入力+親指シフト ON → [半角全角] を押す


日本語入力+親指シフト OFF → [スペース] を押しながら [半角全角] を押す

iPhone/iPad、MACの場合
※iPhone/iPadの場合は日本語入力のアイコンは表示されません。
日本語入力+親指シフト ON → [ひらがな] を押す


日本語入力+親指シフト OFF → [無変換] を押す

Windowsでの2キー切替設定方法
MS-IMEをカスタマイズし、[無変換] と [ひらがな] に日本語入力のOFF、ONを割り当てることで日本語入力と親指シフトのON/OFFのずれを最小限にすることが出来ます。

[画面右下の日本語入力のアイコンで右クリック] – [プロパティ] – [詳細設定] – [変更]

[無変換] – IMEオフ、[ひらがな] – IMEオン

設定アプリで [Windowsカスタマイズ (2キー切替)] を選択

「スマフォへキー入力」注意

  • iOS以外のとき
    「スマフォへキー入力」はノートPCのキーボードから設定アプリ経由でスマフォ(タブレットPC)へキー入力を行うことができます。
    ただし「スマフォへキー入力」機能はWindowsアプリとして動作しているため、アプリ切り替えなど下記のキー入力をスマフォ(タブレットPC)に送ることは出来ません。
キー入力Windows機能
Winキー系全てOS機能キー
Ctrl+ESCスタートメニュー
Alt+ESCアプリ切り替え
Alt+F4アプリ終了
PrtScn全部スクリーンキャプチャ
Ctrl+Scroll
Ctrl+Pause
Alt+TABアプリ切り替え
Alt+SPACEメニュー表示
F10キー送信されるが遅い
Shift+F10キー送信されるが遅い

Alt+TAB (アプリ切り替え) はandroidスマフォやタブレットPCでもよく使うため、USB2BTplusではノートPCでAlt+CapsLockをキー入力することでスマフォ(タブレットPC)にAlt+TABを送る仕様になっています。

iOSのとき
Ctrl+キーCommand+キーに置き換えます (Ctrl+SPACECtrl+TAB除く)。
下記の表はiPadのショートカットキーです(iPhoneでもSafariやメモ帳で一部のショートカットを使うことが出来ます)。灰色の項目は入力できません。※「りんご道具な生活」様の情報を参考にさせて頂きました。
またデバイス切り替えでiOS以外とiOSで切り替えとき誤動作するため、アプリの[更新]ボタンを押して下さい。

アプリ機能ShiftCtrlOption
Alt
Command
Ctrl
キーiPhone
ホームホーム画面へ移動CommandH 
検索CommandSPACE 
Appを切り替える
※Alt+CapsLockで入力できます
CommandTAB 
Dockを表示OptionCommandD 
スクリーンショット(サムネイルで表示)ShiftCommand3 
スクリーンショット(編集状態にする)ShiftCommand4 
共通日本語入力切り替えCtrlSPACE
ショートカット一覧表示   Command長押し  
コピーCommandC
ペーストCommandV
カットCommandX
全てを選択CommandA
新規CommandN
検索CommandF 
取り消しCommandZ
safariページを再読み込みCommandR
戻るCommand[
場所を開くCommandL
新規タブCommandT
タブを閉じるCommandW
Split View を開くCommandN 
次のタブを表示CtrlTAB
前のタブを表示ShiftCtrlTAB
メール添付ファイルを追加ShiftCommandA 
引用としてペーストShiftCommandV 
引用レベルを上げるCommand 
引用レベルを下げるOptionCommand 
送信ShiftCommandD 
キャンセルCommandW 
Bccを追加OptionCommandB 
下書きをしまうCommandM 
メッセージを削除BS 
メッセージをアーカイブCtrlCommandA 
新規メールをすべて受信ShiftCommandN 
メールボックスを検索OptionCommandF 
返信CommandR 
全員に返信ShiftCommandR 
転送ShiftCommandF 
迷惑メールにするShiftCommandJ 
フラグShiftCommandL 
未開封にするShiftCommandU 
カレンダー今日を表示CommandT 
カレンダーを更新CommandR 
次の日、週、月、年に移動Command 
前の日、週、月、年に移動Command 
次のイベントを選択TAB 
前のイベントを選択ShiftTAB 
次のイベントを選択 
前のイベントを選択 
次のイベントを選択 
前のイベントを選択 
日表示に切り替えCommand1 
週表示に切り替えCommand2 
月表示に繰り替えCommand3 
年表示に切り替えCommand4 
ファイルフォルダを作成ShiftCommandN 
複製CommandD 
ここへ移動ShiftCommandV 
削除CommandBS 
最近使った項目ShiftCommandR 
ブラウズを表示ShiftCommandB 
アイコンとして表示Command1 
リストとして表示Command2 
内包フォルダへ移動Command 
メモボールドCommandB
イタリックCommandI 
アンダーラインCommandU 
タイトルShiftCommandT 
見出しShiftCommandH
本文ShiftCommandB 
チェックリストShiftCommandL 
チェック済みにするShiftCommandU 
OptionCommandT 
メモリスト検索OptionCommandF 
編集を終了CommandEnter 
pagesボールドCommandB 
イタリックCommandI 
アンダーラインCommandU 
コピーOptionCommandC 
ペーストOptionCommandV 
コメントを追加ShiftCommandK 
単語数表示を隠すShiftCommandW 
ルーラを隠すCommandR 
書類に移動CommandO 
Numbers複製CommandD 
ロックCommandL 
シートを挿入ShiftCommandN 
スプレッドシートに移動CommandO 
複数の行を上に追加Option 
複数の行を下に追加Option 
複数の列を前に追加Option 
複数の列を後ろに追加Option 
スタイルをコピーOptionCommandC 
スタイルをペーストOptionCommandV 
グラフデータを編集ShiftCommandD 
keynoteスライドショーを再生OptionCommandP 
トランジションとビルドを表示OptionCommandA 
発表者ノートを表示ShiftCommandP 
ライトテーブルを表示ShiftCommandL 
プレゼンテーションに移動CommandO 
新規スライドShiftCommandN 
スライドをスキップShiftCommandH 
スライドを複製CommandD 
スライドをインデントTAB 
スライドのインデントを解除ShiftTAB 
スタイルをコピーOptionCommandC 
スタイルをペーストOptionCommandV 
複製CommandD 
背面へShiftOptionCommandB 
前面へShiftOptionCommandF 
最背面へShiftCommandB 
最前面へShiftCommandF 
ロックCommandL 

キー置換

設定方法

アプリとPIC1ソフトをver 0.994以降に更新 (USB2BTplus.zip をダウンロードしソフト更新

[設定・アップデート] – [Replace Keyのsetup] で設定ファイルを選択

キー置換 設定ファイル例
CtrlCapslock.csvCTRL – CAPSLOCK入れ替え

HHKBproForMac.csvHHKB pro for MAC, HHKB lite2 for MAC用 変換/無変換キー置換


HHKBproForMac.csvをExcelで編集することで任意のキー置換を行うことが出来ます。変換前、変換後のキーコードはシフトコード+キーコードで定義します。

CtrlCapslock.csv「CTRL – CAPSLOCK入れ替え」機能のON/OFFを定義しています。このファイルを編集して任意のキー置換を行うことは出来ません。[デバッグ開始] を押してDebugView上でキー置換の状態をリアルタイムでモニタすることが可能です。

シフトコード(ビットマップ、複数同時押し対応)

0x00なし
0x01CTRL
0x02SHIFT
0x04ALT
0x08WIN(MAC command)

キーコード(複数同時押し非対応)

JISus
0x29ESCESC
0x3aF1F1
0x3bF2F2
0x3cF3F3
0x3dF4F4
0x3eF5F5
0x3fF6F6
0x40F7F7
0x41F8F8
0x42F9F9
0x43F10F10
0x44F11F11
0x45F12F12
0x46PrtScnPrtScn
0x47ScrollScroll
0x48PausePause
0x35半角全角` ~
0x1e1 !1 !
0x1f2 “2 @
0x203 #3 #
0x214 $4 $
0x225 %5 %
0x236 &6 ^
0x247 ‘7 &
0x258 (8 *
0x269 )9 (
0x2700 )
0x2d– =– _
0x2e^ ~= +
0x89\ー|
0x2aBSBS
0x2bTABTAB
0x14qq
0x1aww
0x08ee
0x15rr
0x17tt
0x1cyy
0x18uu
0x0cii
0x12oo
0x13pp
0x2f@ `[ {
0x30[ {] }
0x28ENTERENTER
0x39CAPSLOCKCAPSLOCK
0x04aa
0x16ss
0x07dd
0x09ff
0x0agg
0x0bhh
0x0djj
0x0ekk
0x0fll
0x33; +; :
0x34: *‘ “
0x32] }
0x31\ |
0x1dzz
0x1bxx
0x06cc
0x19vv
0x05bb
0x11nn
0x10mm
0x36, <, <
0x37. >. >
0x38/ ?/ ?
0x87\ろ_
0x8b無変換
0x2cSPACESPACE
0x8a変換
0x88ひらがな
0x65MENUMENU
0x49INSERTINSERT
0x4aHOMEHOME
0x4bPageUpPageUp
0x4cDeleteDelete
0x4dEndEnd
0x4ePageDownPageDown
0x52
0x50
0x51
0x4f
0x53NumLockNumLock
0x54右/右/
0x55右*右*
0x56右-右-
0x5f右7 home右7 home
0x60右8 ↑右8 ↑
0x61右9 pageup右9 pageup
0x57右+右+
0x5c右4 ←右4 ←
0x5d右5右5
0x5e右6 →右6 →
0x59右1 end右1 end
0x5a右2 ↓右2 ↓
0x5b右3 pagedown右3 pagedown
0x58右Enter右Enter
0x62右0右0 ins
0x63右.右. del

Apple JIS keyboard

0x67右=
0x85右,
0x68F13
0x69F14
0x6aF15
0x6bF16
0x91英数
0x90かな